ありったけ生きるブログ

移住して便利屋やってます。

本来すべては「良いこと」

いつも救いがある

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日常生活を送っていて「味方が誰もいなくなった」と感じる日が、私にはありました。優しさとか楽しみを感じられない状態になり、「なぜか周りの風当たりが強いな」って日もありました。

今になってわかるのですが、その原因は“感謝を忘れること”でした。

あるのは暗闇ではない

感謝の気持ちや喜びというのは“光”にたとえられます。怒りとか憎しみなどの“闇”はその反対に位置するのではなく、「光がない」というのが事実だと思います。

光がないというのは例えば、会社に通って毎日会っている人に「もう見たくもない顔だよ!」「なんて要領が悪いんだ!」なんて思ってしまうような時です。その会社に行くのも嫌になり、時間をひたすら失うだけで楽しくありません。

その逆に「価値のある時間を過ごせた」と思うなら、感謝するべき相手が絶対にどこかにいるはずです。この恩を見落とすのなら“自分の時間”もぞんざいに扱ってしまうことでしょう。「何をしていても苦しい」という状態です。

他人が投じてくれた時間に敬意を払わないと、そうして暗闇に包まれます。

謝る意味

他人に感謝していると、“謝るべき状況”にも気がつきます。

一生懸命に仕事をして一杯いっぱいになっている時こそ、ミスをして相手の時間を台無しにしまうことがあります。避けたいのですが、助けてもらったのに忘れてしまうこともあります。

そういう「謝るべき状況なのに気がつかない」となれば、周りが指摘します。「状況認識がズレてないか?」と心配するし、だとしたら事実を共有してほしいからです。

もし心に感謝があれば、その指摘を事実のままに受け取れるでしょう。しかし感謝を忘れていれば受け取りかたが変わってしまい、指摘した人に対して「やりこめようとしてる」「恩着せがましい」 と逆ギレする場合さえあります。

“自分がどう見られるか?”と気にするばかりで、相手からの恩に気がつけなくなるのでしょう。

この仕組みがわかった今、かつて恩を感じられなかった自分自身を振り返ると“謝るべき時に謝っていなかった”のかも知れません。「なぜだか風当たりが強い」なんて感じたのは当然でした。 

過去は「いま目にするもの」で作られる

受けた恩は見落としやすく、忘れやすいものです。

それを知ってからは対策をとっています。今でも野菜や食事などをいただいた時は「品名&くれた人」をカレンダーに記すようにしています。

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この“ありがとうございましたメモ”は、「感謝するべき相手がいる」と思い出せるから続けています。

台所にある冷蔵庫の側面に磁石で留めているので毎日1回は見ますし、その時に「ひとりで生きてるわけじゃない」と思い出せるのです。この記録が無かったら忘れますし、この記録があることで暗闇を生きなくて済むのです。

“過去の恩”というのは、その人自身が思い出すことで、その瞬間ごとに作られるもの。だから自分の手元に記録があることは救いになります。

記録することは世界を変える

本当に悲しいことですが、人は忘れます。

瞬間ごとに新鮮な感情に気づいて選ぶのも大事ですが、感謝のできない「逆ギレと忘却だけの人生」では悲しすぎると思います。

忘れたものを思い出すには資料が必要ですが、誰も用意してくれません。

自分で記録をとって読みかえすのが唯一の方法です。 

もし仕事でメモをとっているのに自分の人生を記録していないのなら、優先順位を再考なさるべきです。雇われてする仕事とは違って“自分の気持ち”は、答えを他人からもらえません。

何を書き残す?

書き残す項目は何でも良いと思います。

嬉しかったこと、感情的になったこと、目にした名言、印象の残った出来事とその理由の推察…

単純に「恩を受けた記録」だけでなく、気づきを与えてくれた出来事すべてを書き残すことで、より多くの“感謝するべき対象”に気がつくでしょう。

読み返せば本当はすべて「良い出来事」だったと気がつくし、記録を残してくれた過去の自分に救われます。

ツールは?

私自身はいつでもどこでも記すために“グーグルドキュメント”を使って記録を残しています。スマホとPCどちらで書いても、最新状態を保って同期してくれるので重宝します。

優しさベースで伝えたい

人は誰しもが忘れるし感謝や希望を見失いますから、自分が救われる時もあれば誰かを見守る時もあります

暗闇にいる最中の人に対しては、単に事実を指摘をしても「キツイ、風当たりが強い」と感じさせるだけかも知れません。

それは誰かを本当に思った行動とは言えないので、まず自分の受けた光を再確認するべきとわかりました。

「恩とは何か、感謝とは何だったか?」

記録を残し、読み返すことが温かさになると思っています。