ありったけ生きるブログ

移住して便利屋やってます。

ありったけ生きる=役割を持つ

生まれた時から『役立たずで居ること』が辛かったと、最近になって思い出した。ベビーベッドで寝てるのは、両親にも世界にも申し訳ないと思っていた。

遊園地も苦手だった。一方的に楽しませてもらう立場で居るのが苦痛で仕方なかった。「僕は遊園地に何が出来るだろう」と考えて、無力感と悲しみが生まれる。

年齢を重ねて幾度か、ひとり旅を試す機会が得られた。『日常から切り離されたい』なんて投げやりな動機も正直あったし、知らない物を見たいって好奇心も含んでいる。

けどひとり旅をした結果、感じる1番の効能は『戻った場所の日常で、お世話になっている一人ひとりに感謝出来る』ということだった。

誰かの幸せを望むことでしか、人は幸せで満たされることが無いと聞く。楽しみは人それぞれだろうけれど、自分にとっては「相手の気持ちを考えて」「行動する」ことが楽しみ。

手柄とか名誉の大きさは関係なくて、それでも確かに出会ったし無かったことにはならない。相手がいるって素晴らしいと思う。世界の人口が1人ならレスキュー隊も警察も要らないし、言葉も優しさも存在しないだろうから。

世の中にもっと「ありがとう」と言える生き方をしたい。もっと嬉しい気持ちを増やすような関わり方をしたいし、そのためには役割を持ちたい。

「世界を豊かにする」問題集を解いてる感覚。

日常と非日常と分離させるのではなく、毎日役割を果たす。そして毎日心おどる生き方をしたい。

定住しながらも心は旅をするように、発見と感謝の連続。

34年生きてやっと、『役割を持つこと』こそが投げやりにならないための宝物だとわかってきた。しかも大事にするほどに富と得難い経験、気持ちを与えてくれる。

平日我慢して休日だけ楽しむというのは理想ではないわけで、本当の理想は何なのかをいつも意識したい。いつだって選ぶし、選びなおす。