祖父の家に住んで12ヶ月
移住する前に不安を感じたのは、例えば「地域清掃や近所づきあいって大変では?」ということでした。
きっと多くの移住希望者が同じ疑問を持つはずです。
年金受給する年齢ではないから自分の仕事も進めたいので、地域ボランティアにフル参加とはいきません。とは言え「何もせず頼りっぱなし」も違うはず。
「ここまでしたらOK」という作業量の目安は特に無いので“心構え”の部分ではありますが、移住12ヶ月でわかったことをお伝えします。
地域清掃をする理由
寺や神社の清掃ボランティアに参加する理由は「やらないと村八分にされるから」なんて自分中心のご都合主義では無いし、「回りまわってお得やチャンスが生まれる」という打算的なものでもありません。
シンプルな理由として「自分の家を散らかし放題にしない」ことと同じだと思います。
観光客ではなく住んでいる1人なら「整えたい」と思うのは当たり前。ご近所さんは召使いではないし、恩恵を受け取るばかりではなく循環が望ましいです。
だから「面倒」なんて思うのは的外れってこと。
言行一致がすべて
近所の人から「明日8時から寺の掃除に来てね」と軽く言われた時、「知ってしまった…」と初めは悲しく思っていました。
でも自分自身に住人の自覚が芽生えてきたら「行くのも当然か」と諦めのように動くようになり、事前に「行く」と言ったら100%行くし、無理なら堂々と「無理です」というだけにしてます。
それにもしも「昼から予定がある」からと短時間で抜けても、朝から参加したのは確かなので「後はまかせろ助かった」と言ってポジティブに送り出してくれるとわかりました。
出来る範囲で動くのは、他の住人も自分も気分良く納得できると思います。
案外楽しい
対面で会うのも大事なことで、大阪帰りの住人がいつも冗談を言ってくれます。
働き者でも怠け者でも咎められることはない。そんな雰囲気です。
苦痛に思いながらすることでもないし「掃除したいからする」というのが本来だから、気分の良いもの。
刈り取った草を勢い良く燃やすためにエンジン式ブロワーで風を送ります。実際には写真より火が暴れて、機関銃で狙い撃ちにしてるような光景でした。
説明書に書いて無さそうな使用法ですがメーカーが見たらNGだと思います。
不用品活用も面白い
「フリーランス配達員」のお母さんに私自身の活動を書いた名刺を渡したところ「不用品がある」と教えてくれました。
現在加工中の健康器具。初めて見た時は用途を思いつかず、受け取りをためらいましたが活躍予定です。
不用品としてお預かりしたこの工具のおかげで、木板の直線カットが可能に。どう見ても危険な工具で取扱注意ですが、不用品加工の可能性を広げてくれます。
衣類棚を下駄箱に加工しました。
打算なく生まれる展開
不用品の話題だけではなく「近所の飲食店跡地で店舗を始める」という情報ももらって、服の販売や内外装の整備、WEB関係で役割をいただけることになりました。なんとありがたい話!
JRの駅前でも店舗ゼロの過疎地域。出店予定地近くでは空模様が神話のようになってました。クレイジーな予感がします。
こうして情報をいただいたり、地域との関わりや役割が増えるのはありがたいこと。
良い世界を思い描いてエネルギー投じればポジティブな結果につながると実感してますし、出会った人の「おかげさま」だから感謝して楽しみたい。
関連リンク:「不用品活用」してます↓